一般的に「汗」と呼ばれるエクリン汗を分泌する器官。人が生まれたときから持っている汗腺で、自律神経の支配を受けている。アポクリン腺より小さいので小汗腺とも呼ばれる。汗を作り出す汗腺体は真皮か皮下組織にあり、その形はくねくねと曲がったコイル状でその周囲を毛細血管が取り巻いている。1時間に2~3リットル、24時間では最大約10リットルもの汗を分泌する。唇や外陰部の一部をのぞく全身の皮膚に分布。独立した汗口を持ち、その密度は1センチ平方メートルあたり130~340個。日本人では全身で200万個以上あるとされるが、生活環境や個人差などによる差も大きい。