医薬品や化粧品の原料のうち、その製品に形を与えるために主に使われる成分のこと。賦型剤(ふけいざい)とも呼ばれる。軟こうやバームのワセリン、錠剤やファンデーションのタルク、座薬のカカオバターなどがよく知られる。
医薬品や化粧品に配合される有効成分や色材などの量はとても少なく、そのような成分だけで製品を作るのは難しい。そのため、基剤を混ぜて製造時・使用時ともに扱いやすいボリュームに調整する。そのほか、配合された有効成分が体に吸収されやすいようにする、トラブルが起きている皮膚を保護したり冷やしたりするなどの役目も兼ねることがある。