最近ちょっと目尻に小じわが...。ビーチリゾートから帰ってきたら、今まで気にならなかったシミがいくつも!など、お肌に関する悩みは尽きませんよね。それを解消しようと、ドラッグストアやコスメショップ、ネットショップなどに山ほど並ぶ機能性化粧品を、あれこれ試した経験はありませんか? お友達にすすめられたりネットの口コミで人気の商品を「みんなに効果があるなら私にもきっと!」と、買った方もいるのでは。
でも、ちょっと待って。あなたは、自分のお肌についてどのくらい知っていますか? あなたのお肌にとってより効果的なお手入れをするためには、化粧品やその成分だけでなく、お肌そのもの(=皮膚)について正しく知ることがとても大切です。もし「そう言われれば、あまり詳しくは知らないな...」ということであれば、ぜひこの章を読んで「お肌のしくみ」を知り、健やかで美しいお肌作りへの第一歩を踏み出してくださいね。
皮膚は私たちの体の表面を隙間なく覆って、体の中の諸器官(臓器、血管...などなど)を外部からの刺激や衝撃から守ってくれる大切な器官です。その表面積は平均的な大人で約1.6平方メートル、重さは体重の16%にもなります。
この皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分けられますが、「表皮+真皮」の厚みはなんと平均で2ミリ、最もぶ厚い足の裏でも3ミリくらい。顔の皮膚に至っては、一番薄いまぶたは何とたったの0.6ミリ厚! これを知ったら、もうどんなに忙しくてもアイメイク落としや洗顔で顔や目の周りをゴシゴシこすろうなんて思えませんね。そう、顔のお手入れはどんな時でも優しくていねいにが基本なのです。
次の頁では、表皮についてご説明します。
(2008年2月初出)