複数のコラーゲン線維が交わっている部分に絡みつき、ネット構造を補強するコイル状のタンパク質。エラスチンが主成分で弾力性が非常に強く、伸縮性能は同じ太さのゴムの5倍以上。線維芽細胞で作られ、真皮の乾燥重量の2~4%と量こそ少ないものの、肌の弾力性を保つのに無くてはならない成分。歳をとるにつれて弾力性がなくなるので、エラスチンが支えているコラーゲン線維のネット構造もゆるみがちになる。また、コラーゲンと同様、線維芽細胞の活動が弱まると質・量が低下する。紫外線を浴びすぎると変性したエラスチン線維が真皮内に異常に増え、これが弾力性のない硬いシワを伴う光老化皮膚の主な原因となると考えられている。