真皮内にあって表皮を支えている線維状のコラーゲン。線維芽細胞が作り出したコラーゲンが集まって太さ約1.5nm、長さ約300nmのロープのような形をしている。真皮の乾燥重量の70%を占め、水分をよく含み、しなやかで強い。真皮内でネット状に規則正しく並び、テントを支えるようにして表皮をピンと張った状態に保つ。紫外線の影響や加齢が原因で線維芽細胞が老化すると生産量が減る。それに加えて形も細くなったり途中で切れるなどしたものが増えて表皮をきちんと支えられなくなり、それがシワやタルミの元となる。また、歳をとると肌は硬くなりがちだが、これは年齢と共にコラーゲン線維同士をつなぐ「橋」がムダに増えてしまい、しなやかさが失われることも大きな原因である。(下図参照)