細胞間脂質の約50%を占める成分で、スフィンゴ脂質ともいう。顆粒細胞の中のタンパク質が原料で、顆粒細胞が角質細胞に変化する直前にセラミドとして細胞の外へ放出され、細胞間脂質の一部になる。親水基と疎水基を持っているので水・油両方となじみやすい性質を持つ。ヒト角質層には7タイプのセラミドがあるとされ、一番多いのはタイプ2のセラミド。7タイプ全てが角質層の水分保持やバリア機能に関係している。年齢が上がると量が減り、50代の肌のセラミドは20代の半分以下というデータもある。天然のセラミドは哺乳動物の脳や酵母エキスから抽出・精製され、高級化粧品などに配合される。