新しい毛髪が生まれ、成長し、抜けてゆくまでの周期のことで、大きく3つに分けられる。ヘアサイクルは毛髪1本1本で違っているので、抜ける時期も違う。ヘアサイクルの長さは、その毛髪が生えている部位、年齢、栄養状態、各種ホルモン、季節の変化などによって大きく影響を受ける。
ヘアサイクルについて詳しくは、ヘアサイクルと抜け毛もご覧ください。

成長期／アナゲン

毛母が細胞分裂して毛が盛んに伸びる時期。男性では3～5年、女性で4～6年とされる。髪の毛だと全体の85～90％がこれに当たる。休止期から成長期に入ると、毛芽が活動を開始して毛母細胞ができる。それまで短く縮んでいた毛包も下方に伸び始める。毛母が細胞分裂してできた新しい毛髪が伸びるにつれ、古い毛髪は押し出されるようにして抜けてゆく。

退行期／カタゲン

毛髪の成長が遅くなり、やがて止まる時期。期間は2～3週間。髪の毛の約1％がこれに当たる。この時期に入ると毛母は細胞分裂を止め、毛包は下の方から縮んで短くなってくる。毛乳頭は萎縮するか、ときには全く消えてしまうこともある。

休止期／テロゲン

毛髪の成長が完全に止まり、抜けるのを待っている時期。期間は3～4ヶ月で、髪の毛の10～15％が当てはまる。毛包は短くなり、立毛筋の位置まで上がっている。このとき毛根が健康であれば、次の毛髪の元である毛芽が毛包の底で形作られている。