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化粧品の原料

化粧品を選ぶとき、なにに気をつけていますか? さっぱり/しっとりなどの使用感、色や香り、容器の使い勝手...人によって基準はさまざまですが、まずは自分のお肌に合うかどうかが一番大事なこと。それを判断する大きな手がかりになるのが、原料です。

現在、国内で使われる化粧品原料は10000種を越えるといわれます(2011年10月現在)。1990年ごろには2500種くらいだったものが1997年ごろには約7000種になり、2000年には化粧品原料の規制緩和によって、さらに数が増えました。

原料に対するメーカーの姿勢も大きく変化しています。昔は国によって定められた原料の中から作りたい化粧品に合うものを選ぶことがほとんどでした。でも、今では目的に合う原料を一から開発しようとするメーカーが増えているのです。規制緩和によって作り手が自由に配合原料を決められるようになって、このような研究がより盛んになったんですね。

化粧品原料の主なものは油脂ロウ類をはじめとする油性原料、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色材類、香料などです。また、ビタミン、アミノ酸、ホルモン、天然抽出物などの特殊添加成分もあります。それらが、お肌をうるおす、使い心地や機能性を上げる、品質を安定させる、メイクアイテムの色数を増やす...など、さまざまなはたらきをしてくれています。

でも、「はたらき」だけで原料を選ぶわけにはゆきません。化粧品はお肌に毎日使うものなので、まず考慮されるべきは「安全性」です。そのため、化粧品メーカーは厚生労働省が定めた「化粧品基準」「ポジティブリスト」「ネガティブリスト」()などを厳格に守るのはもちろん、メーカーの自己責任において原料の安全性を厳しくチェックしています。

では、次のページから具体的な原料について見てゆきましょう。まずは、油脂やロウ類などの油性原料について。それぞれの原料名称は、化粧品の「表示名称」に使われる名前で統一してあります。

注 これらのリストのほか、日本薬局方や食品添加物公定書に載っている原料も化粧品に使われることがある。

(2011年10月初出)

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