爪のしくみとはたらき

爪のお手入れ(ネイルケア)、どんな風にしていますか? ネイルファイル(爪やすり)で形を整え、ネイルカラーの邪魔になる甘皮をスティックで押してカットして...でも、ちょっと待って。実はこの甘皮ケア、爪の健康のためには全くオススメできないんです。

ネイルケアの常識・非常識
甘皮ケアに潜むキケンとは

甘皮の下には爪母(そうぼ・ネイルマトリクス)という組織があります。これは新しい爪の製造ラインのようなもの。甘皮は、ネイルマトリクスをおおって外部の刺激から守っているのです。その大事なガード役を取ってしまうと、できたての柔らかい爪が無防備になるだけでなく、ネイルマトリクスそのものも刺激にさらされやすくなります。刺激によってネイルマトリクスが傷つくと、治るまでは正常な爪が作れなくなる恐れもあります。

さらに、甘皮ケアでできた小さな傷から細菌が侵入し、ひょう疽(ひょうそ)を招くこともあります。ひょう疽は強い炎症と痛みを伴うとても辛い病気。悪化するとネイルマトリクスが破壊されることもあります。そうなると爪が一生変形したままになるかもしれません。

このように、甘皮には大事な役目があるのでできるだけ取らないほうが体のため。もしも取りたいのなら、手やケア用品を清潔に保って充分に注意しながら作業してください。

10日で1ミリ伸びる爪
その役割と成り立ちは?

私たちが通常「爪」と呼び、爪切りで切ったりネイルアートを施したりする部分は爪甲(そうこう・ネイルプレート)といいます。そして、ネイルプレートが皮膚の下に入り込んだ、爪の根元部分が爪根(そうこん・ネイルベース)。新しい爪を作り出すネイルマトリクスもここにあります。

ネイルプレートの根元、甘皮のあたりに白く透けて見えるのは、爪半月(そうはんげつ)。半月状をしているのでこの名があります。爪半月は、まだ完全に角化していない、できたての爪の一部。昔は「爪の半月が大きいほど健康」などと言われたものですが、これは医学的に根拠のない俗説。爪半月が小さくても(あるいは全く見えなくても)特に心配はいりません。

爪の成分は毛髪と同じ硬ケラチン。ネイルマトリクスの爪母細胞(そうぼさいぼう)が分裂してできた新しい爪が、古い爪を指先に押し出すようにして伸びてゆきます。伸びる速度は平均して1日0.1~0.15mmくらい。でも、季節や体調、個人の体質によっても違ってきます。

爪の伸び方が早いのは冬よりも夏、年配者よりも若い人。そして栄養状態がよいとき。妊娠しているときは、そうでないときと比べて伸びが遅い傾向があります。また、足の爪は手の爪より伸びが遅く、その速度は手の爪の2分の1くらいといわれます。

爪の構造・図解

爪は表皮の角質が変化してできた「皮膚の付属器官」で、その主な役割は指先を守ること。爪があるおかげで私たちは指先に力を入れることができ、手先で細かい作業をしたり、足に力を入れて歩いたり、体を支えたりできるのです。

次のページでは、爪のトラブルとネイルケアについてご説明します。

(2010年8月初出)

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