はじめに

あなたは化粧品をどのように選んでいますか?

店頭のテスターを使ってみたらいい感じだったから、お友達がすすめてくれたから、ネットで評判になっているから、信頼しているお店で売っているから...などなど、さまざまな選び方がありそうですね。

でも、もしお肌にとって良い化粧品を選びたいなら、まず始めに「全成分表示を確認」しましょう。そしてネット上の成分事典などをフルに活用し、その商品の全成分が自分の許容できるものであるかを判断しましょう。

よく特定の成分について「毒性があるかどうか教えて欲しい」という質問が寄せられることがありますが、化粧品の各成分について毒性を調べるというのは並大抵なことではありません。化粧品の原料について、これは怖い、あれは毒性や発がん性がある...とあおる書籍や情報はたくさんありますが、そのほとんどは根拠や出典が曖昧で信頼性に乏しいというのが実情です。

では、このように交錯した情報の中でいったいどうやって商品を選んでいけばよいのでしょうか。

ネット上や各メーカーが公表している成分辞典などには、たいていはそれぞれの成分の配合目的(性質や効果など)が書かれています。その「配合目的」をおおいに利用しましょう。化粧品に関する基礎的な知識を持てば、その成分の配合目的によって、自分なりに許容できるものか否かを判断できるからです。

例えば、酸化チタンについて。この物質がファンデーションやお粉などに配合されている場合、その目的は肌に白いベールを掛けて綺麗に見せること、そして紫外線を反射して日焼けのダメージから肌を守ることです。つまり、この場合は肌にとって良い働きを持つので必要な成分と判断できます。

では石けんに配合されている場合はどうでしょう。石けんに酸化チタンを配合する目的は、この成分の白さにより外観を良く見せたり、紫外線を反射することで経時による油脂の劣化を防ぐためです。つまり、売る側の都合で配合されているものであって、使う側にとっては「余計な添加物」だと判断できます。

また、口紅に界面活性剤が入っている場合はどうでしょう。口紅はクリームのように乳化を必要とする製品ではなく、油脂やロウ、顔料があれば作れるものです。ですから、口紅の中に界面活性剤(天然・合成を問わず)が入っていたら、それも本来必要のない余計な添加物と言えます。

もし皆さんが、成分がシンプルであることや天然由来であることにこだわらないというのであれば、お肌のしくみや化粧品について勉強する必要はありません。使用感の良いもの、お肌に合うと感じたものを選べば良いでしょう。しかし極力余計な添加物が入っていないシンプルな商品を求めるのであれば、このように「余計な成分が何であるか」を見極めるための最低限の化粧品科学に関する知識が必要になってくるのです。

肌質や年齢、環境(たとえば真夏のビーチリゾートや乾燥したオフィス)などによっても、その人に最適な成分は変わってきます。お肌のしくみや働きを知り化粧品について学ぶことは、あなた自身に適した化粧品選びをするうえでも役立つことでしょう。

このサイトでは、基本的な化粧品科学の知識を客観的な視点でまとめてご紹介していきます。皆さんのより良いコスメ選びの参考になりますように。

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